わが名小さく添へて社用の賀状書く
鳴き龍を模して柏手初明り
立春の日の出紅蓮の炎となる
葉牡丹の天衣無縫を三鉢買ふ
五香水・朝餉・甘鮭・海苔・卵
釣り橋の揺らぐ浅瀬を鮎光る
作詞家は造語の名手不断草
ボス猿の汗拭きあへぬ動きかな
対岸の花火こまめに奇をてらふ
たかんなや追分に節七つあり
こおろぎや老いの証しを鼻濁音
小蟷螂が見てゐるおれの眼も三角
秋霖や瀞を真下の同期会
秋桜土手行く翁の徒手体操
一兵卒たりしのらくろ鳳仙花
早や爪を切らねばならぬ蜜柑むく
燕帰る終止符を打つことなかれ
たんぽぽの絮先陣をあらそはず
石鹼玉くるくる浄土を見るような
鳴き龍を模して柏手初明り
立春の日の出紅蓮の炎となる
葉牡丹の天衣無縫を三鉢買ふ
五香水・朝餉・甘鮭・海苔・卵
釣り橋の揺らぐ浅瀬を鮎光る
作詞家は造語の名手不断草
ボス猿の汗拭きあへぬ動きかな
対岸の花火こまめに奇をてらふ
たかんなや追分に節七つあり
こおろぎや老いの証しを鼻濁音
小蟷螂が見てゐるおれの眼も三角
秋霖や瀞を真下の同期会
秋桜土手行く翁の徒手体操
一兵卒たりしのらくろ鳳仙花
早や爪を切らねばならぬ蜜柑むく
燕帰る終止符を打つことなかれ
たんぽぽの絮先陣をあらそはず
石鹼玉くるくる浄土を見るような